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めざせ!一流シーマン! ~海の男育成委員会~

せんぐ屋の店長のブログです。 海の男の伝道師として、"カッコイイ海の男"目指して自分磨きをしていきます! よろしくお願いしますね~!

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無念の帰広

IMG_4625.jpg朝。
昨日の時化が嘘のように・・・とまではいかないまでも、風は収まっていた。
今日こそはと気合が入る。
昨日より1時間早い集合時間、キャプテンもクルーもやる気満々だ。
早速舫を解いて、まだ暗い海へと船を出した。
レーダーが頼りなのは昨日と同じ。だけど今日の波はそんなに高くない。
これなら釣りになると一同安堵。

それからもうずーーーーーっと長い間ルアーを曳いてみたけれど、当たる気配すらない。
無線で呼びかけてみてもファイト中の船も居ない。。。
ケラマ沖から移動して、再度ルアーを曳く。

僕はといえば酔い止めの効果もあってか、それほど酷い船酔いにならずに居たのだけれど、やっぱり波が高いせいで手元や下を見るたびに少し具合が悪くなって、キャビンで寝たり外へ出たりを繰り返していた。
何とか1本揚げるまで粘ってみたかったのだけど、残念ながら今日は広島へ帰る日だ。
飛行機の時間があるから、遅くても16時には港へ戻らなければいけない。
何とかそれまでにせめて生カジキを一目でも見てみたい!!!

IMG_4633.jpgが、そんな願いも空しく時間切れ。夢から覚める時間が来てしまった。
キャプテンや平原さん、輝迫ルアーの迫田さん、オーシャンライフの編集の小林さんは明日の表彰式まで残られるとの事。明日再度チャレンジしてみると言っておられました。
明日のリベンジを託して、ものすごく後ろ髪を引かれながら、沖縄を後にしました。
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海の男の判断

2008_0607okinawa0029.JPGトーナメントの朝は早い。
ホテルを出ると予報通りの雨模様。悪いことに風も強くなってきている。
得てしてこういう悪い予報というものは良く当たるものだと苦笑いをしながら船へと急ぐ。
港に着くとクルー達が慌しく出航の準備を始める。僕もトーナメントフラッグをフライブリッジの上にあるマリンVHFのアンテナに括り付ける。風が強くて怖い。振り落とされそうになりながらどうにか括り付けると、他の出港準備も大方終わっていた。
5時過ぎに出港。一路北へ。
港の中は静かだった海が、港を一歩出ると途端に厳しい表情を見せる。激しく叩かれるボートのキャビンから不安そうに外を見ても、辺りはまだ暗くて何も見えない。レーダーが頼りだ。

6時を過ぎると更に風が強くなり、波も高くなった。おそらく3mは超えているだろう。キャビンの中に置いてあるクーラーボックスが暴れ始める。
クーラーボックスと体を何とか支えながら、今日一日はこんな状態が続くんだろうかと考えて憂鬱になってくる。

「お兄ちゃん、もう無理だから引き返そう」

キャプテンの平原さんが隣のお兄さんに話しかけた。お兄さんも「そうしよう」と短く返す。阿吽の呼吸だ。
或いは女性や僕の様な経験の浅いクルーがいなければ、判断が違ったかもしれない。けれどやめる判断をするのもキャプテンの大切な仕事だ。
6時12分転針。
更に強くなった風と高くなった波の洗礼を受けながら、港を目指す。
時折横波を受けて本当にヒヤリとすることもあった。

2008_0607okinawa0044.JPGほうほうの態で港へ逃げ帰ったサンダンスエミリーⅢとクルー達は、船を舫ってやっと人心地付いた。
釣りにならなくてもビールで乾杯。
無事に帰ってこれたことを感謝。
明日の豊漁を祈って乾杯。
みんなの顔に笑顔が戻った。

遙かなる沖縄

2008_0607okinawa0002.JPG「6月に沖縄でトローリングのトーナメントがあるんだけど、一緒に行かない?」

平原さんにそう声をかけられたのはちょうど1月前。GW中の書き入れ時で、お店がテンテコ舞しているときだった。
立て続けに工事の予定が入っていて、そして何より2週間後に船底塗装実演セミナーを控えてかなり精神的にきつかった僕は、1も2もなくその誘いに乗った。
きっと6月に入れば少しは落ち着くだろうし、最悪3日ぐらいならお店を臨時休業にしたって大丈夫だろう。何より去年の10月のオープンからずっと休みなく働いてきたんだからちょっと位休暇を取ったとしてもバチは当たらないだろう。

平原さんはカジキ釣りの名人だ。少なくともここのところの釣果に於いてそれに異論を挟む人はいないだろう。
今年に入ってからでも既に2本揚げている。
1本目は4月7日に宜野湾沖で128kgのクロカワ。
2本目は5月17日に足摺沖で112kgのクロカワ。
特に2本目の報告はこちらが船底塗装セミナーの最中だったのでとても記憶に残っている。

沖縄へ行く前日まではやっぱり仕事はドタバタしていて、あまり用意も出来ずに当日を迎えてしまっていた。
前回の足摺沖では酷い船酔いに悩まされたので、今回はちゃんと酔い止めも用意したし、シーバンド(酔い止めのリストバンド)も持った。まあこれは一人分しか用意できなかったので僕より乗り物に弱い妻に付けさそう。

平原さんがキャプテンを勤めるチームYUKIは、実はその全貌を僕は知らない。
新参者のせいもあるのだけれど、平原さんとお兄さん、そしてルアー職人の迫田さんをコアメンバーとして、後はその時にクルーで乗船できる人がチームに加わるといった感じかなと勝手に解釈している。
ボートも土佐に廻しているオーシャンヨット42「シバリー」に沖縄常駐のヤマハMX42「サンダンスエミリーⅢ」、僕は見たことがないけど他に26ft艇もあって、その時々で使う船も違えばクルーの面子も違う。
いつもニコニコ顔の平原さんの人柄が感じられるチームだ。

夜のレセプションまでには取りたてて用事も無かったので、キャプテンには悪いけれど空港近くでレンタカーを借りて体験ダイビングなどをして楽しんだりした。


2008_0607okinawa0023.JPG夜のレセプションはアメリカ人主催のトーナメントらしいフレンドリーかつユーモアに富んだものだった。屋外でバフェ形式のとてもフランクな会合。チーム紹介で平原さんが全クルーを紹介したために、「もっとシンプルに早くしてくれ」と注文が付いたのも可笑しかった。もっとも食べ物もアメリカナイズされていて、なんとも微妙な感じではあったけれど。

明日の朝は早い。天候が悪いという予報だけれど、海は大丈夫だろうか。